不動産投資の場合、多くのオーナー(大家)さんは物件の管理は業者に任せることが多いです。
しかし、オーナー(大家)さんは不動産の素人で相手はプロです。
この情報量の差で、大家さんが業者に食い物にされる場合もあります。
例えば、管理を取るために、わざと毎月の管理料を安くしている管理業社がいます。
一瞬、オーナーさんは、他の業者に比べて安い管理料の会社を見つけラッキーと
思っているかもしれませんが、実はカラクリがあります。
管理料は、せいぜい家賃の3~5%程度です。
家賃が月々30万程ならせいぜい、9,000円〜15,000円程度です。
現地に一度社員を行かせると経費的にトントンになってしまいます。
管理料では儲からないのです。
その為、業者は管理料では儲けようとは思っていません。
管理が取れれば、自分の指定業者で工事を取れることを想定しています。
工事代で稼ごうとしているのです。
指定業者しか使えないので、ほぼ工事代は言い値で取れます。
例えば30万円の工事なら、大体管理会社はバックマージンで
20%〜30%を紹介料をもらいます。
60,000円〜90,000円になり、断然儲かるわけです。
このような工事を、大家さんは素人でわからないので
たびたび繰り返せば、管理料なんてなくても儲かるのです。
大家さんは、他の工事業社に依頼すればもっと安く工事が
できるのに、管理業社の指定業者しか使えないことで、
高い工事代を払うハメになるのです。
管理料の見た目の安さに囚われて、結局トータルでは
大損する、管理会社のカモの大家さんになってしまうのです。
このような事を防ぐには、大家さんも管理契約を結ぶ前に、
「自分の知り合いの工事業社もあるので、そちらの指定工事業者と
相見積もりを取らせてもらうこともあるので了解ください」と
話して、難色を示すような業者であれば、工事で儲けようとしてると
わかります。
それにたとえ、工事代に不服があっても、まず管理会社が家賃収納しているので、
家賃の振り込み時に強制的に精算しますので、業者にすれば
取りっぱぐれもなく、とても美味しい取引になります。
もちろん、業者もボランティアでやっているわけではないので、
収益を上げて行かなくてはなりませんのでそれは仕方ないことです。
そこで、大家さんと業者が利益相反しないで、共に儲けられる
取り組みを大家さん側も考える必要があります。
少なくとも、工事業者は大家さん側でも他社の見積もりを取れるような
良心的な管理会社を選ぶことが大切です。
管理料の安さを餌に、まんまと管理契約をとっていこうとする
業者もいる事を知っておく必要があります。
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