都会の空き家は分譲マンション

空き家と言えば、戸建てをイメージする方が多いと思いますが、都会では分譲マンションが相続等で空き家になっていることも多いです。

分譲マンションを空き家にすると、毎月管理費と修繕積立金で数万円を支払っていかなければなりません。長期放置しておくと年間で何十万円と負担することになり、その上火災保険や固定資産税の負担もあり、自分の世帯費用とは別に重くのしかかってきます。

分譲マンションがあるような所は、賃貸需要があることが多く、スーモなどの不動産ポータルサイトを少し調べて見てください。賃貸マンションの周辺家賃相場がわかります。一般的な賃貸マンションより、分譲マンションを賃貸にする方が人気があり「分譲貸し」といって少し高く貸すこともできます。

分譲マンションは賃貸住宅と比べて、基本的には所有者が住んでいますので、住んでいる人も大切に住んでいます。そのため管理も行き届いていますし、元々販売用に建ってられていますので、共有部分もエントランスもしっかり綺麗で整っています。賃貸マンションを探している人が、分譲マンションを見に行けばハッキリグレードの違いがわります。賃貸専用で建てられた物件はどうしても家賃との絡みで低コストで建設される為見た目や設備では見劣りします。やはり販売用に建てられたものとではグレードが違います。そこでそのような分譲マンションを賃貸すと、少し家賃が高くてもそちらを選ぶ方が多いです。

そこで、空き家にせず賃貸物件として少々リフォームして賃貸することをお勧めします。

これは、和歌山の事例ですが、相続したマンションを売却しようとしたが、なかなか売れず、毎月の管理費や固定資産税等維持費が家計の負担になっているとの相談でした。

話を聞くと、近隣の頼んでいる業者さんは売買専門業者で、売買以外のことは詳しくないようでした、現在は不動産業者も分業が進み、賃貸専門、売買専門、建売専門など得意の分野に特化しているので他の分野のことがわからないことが多いです。

私は、相談を受けているその場で、大手不動産ポータルサイトの賃貸情報をスマホで検索しました、この物件の周りにもたくさんの賃貸マンションが建っており、その家賃相場も立地がいいせいかそこそこ地元では高めでした。

その為賃貸需要あり!と判断し、売却にこだわらずに賃貸することも考えて見ないかと話しました。賃貸にする場合、やはりそのままと言うわけにはいかず、古くなった水回りやクロスの張り替えなど、ざっと100万円から200万円くらいのリフォーム代出費が必要なことも話しました。すでにこのマンションの維持管理代で家計を圧迫している状況ですから、すぐには判断がつきませんでした。しかし私は、その時に家賃はこのエリアなら3LDKで周辺相場から見て月額80,000~85,000円くらいで貸せると話をしました。最終的には、売れるのを待つよりは、とりあえず賃貸で回して毎月の維持管理費の負担を減らそうと言うことになりました。

私は、ただ住宅として販売するより、例えば収益物件として入居者付きで売ると言う選択肢も増えるし、また入居者が気に入ってくれればそのまま売却してあげることもできるので、売却するにも選択肢が増える可能性があることもお話しました。

結局、リフォーム費用は149万円で、家賃は79,000円共益費4,000円でリフォームした途端に小さなお子さんがいるファミリー家族の入居者が決まりました。

リフォームは古い物件でしたが、今風に少しデザインクロスを工夫したりしておしゃれに仕上げました。

 

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