人生の浮き沈みは、あって当然、みんな一生のうちに 何度かは遭遇します。そんな時は諦めないで未来を信じて!

「長者教」の教訓の歌の一説に
良い時期ばかり続くと思うな。夏があれば冬の寒さもある。
と書いてあります。

私の体験談を少しお話すると、
バブルの崩壊以降、私の周りの環境は、ゼロになるどころか
莫大な負債を背負って莫大なマイナスからのスタートでした。

ゲームで言えば完全に強制リセット、再スタートしたいところです。
でも現実にはリセットはない、莫大なマイナスを背負って生きていくしかない。

詳しくは「空き家を買って、不動産投資で儲ける!」の一章を読んで貰えば
詳しくわかります。
そんな絶望の中で、多くの仕事仲間は、失踪したり、無理やり人生をリセット
してしまった。
もちろん当時の私も他の仲間と同じことを考えなかった訳ではないですが
私は、一つの光明を持っていた。

それは、500年以上に渡る大阪商人達の不屈の教えでした。

大阪商人達も保険もない時代から、歴史的に何度も戦争や火災で
壊滅的な被害をうけたが、そのたびに、大阪の商人達は自らの蓄えを
惜しみなく投げ売って町を再興させて、
お家を途絶えさせず代々脈々と生き抜いてきました。

私も先の見えないどん底の日々が続く中、現実は逃れられません、
容赦無く絶望的な出来事が波のように押し寄せてきました。
自宅は競売にかけられ、立ち退きを迫られ、全ての預金は銀行に差し押さえられ、
来る日も来る日も債権者の督促状や銀行からの呼び出しが届きます。
私が土地の値段や担保評価を下げた訳でもないのですが、
世間では能無しの経営者だと罵倒するのです。その屈辱は大変なものでした
昨日まで、ニコニコしながら手を擦り合わせてやってきた人たちが手のひらを返すのです。
仕事はもちろんバブルの崩壊後で信用を失い、なくなって行きました。
どうやって生活費を工面するのか?公共料金もいっぺんに払えません。

そんな中でも諦めず、大阪商人の言い伝えにあるように、
「始末、算用、才覚」の言葉の第一段階、始末から始めました。

それは、食事を切りつめたり、生活費を切りつめたり、世間の体裁も構わず、
借金返済後に残った、少しのお金でもためて、タネ銭づくりを続けます。
でもそれだけでは、惨めで苦しくて精神的に持たないものですが、

この小さな節約がこの小さな資金がいずれ大きな夢を与えてくれると
信じて続けました。
もし、昔の大阪の商人達の苦難からの再興を
言い伝えられなかったら、私も押しつぶされたでしょう。

自らの再興のため、大阪商人の言い伝えどおり、
まず節約から、諦めずにまた小さな一歩から歩み始めました。

大阪商人の言い伝えに
金持ち一代資産三代と言う言葉があります。

はじめの節約始末は小さな小さな一粒かもしれません
しかしこの粒が芯になって少しずつ雪だるま式に増えていき、
その積み重ねが三代にもわたってつずけられると、
自分では使いきれないほどの資産やお金が産まれます。
それほどの資産を手にした時は、
「人に優しく、人のためにお金を使いなさい」と
わたしも言い伝えておきたいと思います。

何代にもわたたる時間経過が、
必ずその一族を豊かにします。
それを大阪商人達は知っていたから
お家を代々繋いでいくことを大切にしていました。

さてバブルの崩壊後はしばらく終戦処理で何も手がつけられませんでしたが
時間がたってくると、頭が冷静になってきて
何もかも失ったように見えても、私の仕事の経験や知識など
自分が学んで身につけたものは失われていませんでした。
そのおかげで、大家業時代に関わった、お金をかけず始められる
不動産管理業から再生の道を歩み始めました。

私は空き家や古家再生どころか人生の再生も経験しています。
今日の様にビジネス環境が激変する時代は、ますます
人生は浮き沈むがあると思っている方がいいです。
どんなにリスクヘッジをして慎重にしていても
思わぬ不幸の神様はやってきますので、
腐らずやるしかないです。

そんな時は、長者教の一節、
「お金持ちになりたいと思うものは、貧乏になると思え。
梅の木は早く成長するが大きくならない、楠の木の
成長は遅いが大きな木が多い。いつも始末して儲けるものは
将来素晴らし成功者になるだろう」と書かれています。

絶望せず、小さな一歩からまた始めれば必ずいつの日か
日の目を見る時がやってくるものです。
確かにあなた時代ではないかもしれませんが、
何代かすると必ず証明されるはずです。

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