現在の加速度的な空き家の増加は、高齢者が自分の家に住めなくなることで
生み出されています。
不幸にしてお亡くなりになられることだけが空き家を増やしている
訳ではありません。
例えば、高齢で身体の衰えが顕著で自宅では暮らせない為
生活の支援が受けられる、高齢者住宅や高齢者施設に入居してしまう。
また身体の老化で病気や怪我により入院を余儀なくされる。
それに昨今の長寿化社会では、身体が元気なのに、認知症を発症して、
まともに日常生活が送れなくなり、高齢者施設や入院を余儀なくされている
人もいます。
このように本人が生きている間でも、空き家を生み出してしまうのです。
では、このような住まなくなった家をどのようにすれば、人が住まないまま
長く放置される空き家にしないようにできるでしょう。
それは、相続の発生するまで待っていると、何十年後になるかもわかりません
それでは遅いのです。
その前にそのお家を相続時には引き継ぐであろう人たちが、
高齢者にかわって、色々な裁量を自分たちに与えてもらい判断し,
売却や物件を担保にした融資を受けたり、賃貸住宅として貸したりと
高齢者に代わって契約などの法律行為を行うことができる権限を得ることです。
認知症や寝たきりになると、本人では、契約書にサインして、
法律行為を行うことはできなくなります。
こうなるとみすみす今売却すれば高く売れる自宅も売れず、
いい条件で賃貸で貸し出せるのに賃貸契約が結べず。
解体して、コインパーキングなどの有効活用もできず。
多額の入院費や施設費をまかなう為に、自宅を担保にして
融資を受けることもできません。
また、金融機関にも本人が確認できなければ、預貯金の引き出しもできません
まさに、今面倒をみている人に全ての負担がのしかかるのです。
このような問題を回避する為に、相続を待つのではなく、
今まさに、高齢者が元気なうちに、権限を信頼できる家族・親族に託せる
制度があります。
このような制度を活用することで、生前から空き家を有効に、家族や
社会の為に役立てることができるようになります。
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